昨日ある方の苦しみの原因について、考えていました。
その方は男社会で生きる営業職についていて、日々苦悩と葛藤というものでしょうか、
ある意味、競争に勝たなければ家族を養えない、この社会で生き延びられない、
結果を出さなければ、首になる。世間的に惨めな想いはしたくない。
家のローンだって何十年も残ってるし、自分の健康にも不安がある、
年もとって来ているし..
過去に大金を稼いだ頃のことばかり想い出して、なぜ今は稼げないんだろうと、
自分を責め続けて、そのうち家族や回りの人をも恨み出す・・
落ち込んだ気分は一時的にお酒で隠せても、朝起きたときから、辛くてとても悲しい….。
こんな想いを抱き続けているのでした。
その夜、私はある夢を見ました。
その夢は、裕福な家族に生まれた人々に、必死に仲良く肩を並べて合わせようとしている
男性の姿でした。
まず、その男性は背が高い人に合せようとして、自分の身長を高くしました。
(夢の中は何でもできるようです)
そして、高い学歴を自慢していました。
自分よりとても若い美しい女性と結婚して、頭の良い子供が出来ればいいな・・と考えていました。
その男性はどうも些細な事が気になるタイプのようで、殆ど見えないような
自分のシャツについてしまったシミをペンライトを使って念入りに探し、消していました。
そんな時、突然どしゃ降りの雨が降ってきたので、その男性は、ある建物へと走って行きました。
濡れたスーツを脱がざるを得ないくらいに、ずぶ濡れになってしまったからです。
そこで私は夢から覚め、ぼんやりとした頭で考えました。
私達はみんな社会や他人が作り上げた観念に、必死に追いつこうとしている存在なのだろうか・・
その観念っていうのは、人それぞれ違っていいはずなのに、何か無意識にすり込まれた世界が
本当の自分の世界だと思い込んでいるに過ぎないのかも知れない・・と
だとしたら….
苦しんでいるという事は、本当の自分の人生を生きていない、ということになるのでは?
巷ではニートとか、引きこもりばかりを問題にするけれど、なぜ、一般人は問題ではないの?
そもそも一般とは何なのかしら?
年間3万人もの自殺者が出るこの社会全体の概念が、何かずれているような・・
そんな事を夢が教えてくれました。
