ある難病を患った男性とお話していて、私が思ったことをお話します。
それは、病気になることを恐れているのなら、まずは、病気になってみることです。
そんなことを言えば、ずっといつも元気で健康でいたいのに、なんで病気にならなくちゃいけないの!?
と、驚かれるかも知れません。
でも、あなたが病気になったらまず、いろいろな専門家と会い、処方された薬を頂いたり、アドバイスを
もらったりするでしょう。
自分の病気が治るためなら、どんな遠い場所へも出向いて行くはずです。自分自身でも、ビタミン剤とか、
薬草の勉強をし始めるかも知れませんね。すでに病気する前よりも、いろいろな知識を持ち始めます。
あるいは、あらゆる健康法を実践し始めるでしょう。病気になって初めて、運動不足だったことに気がついた
り、寝不足だったことに気がついたり、いつもイライラしていて、食事に対してもムチャクチャだった自分に
気がついたりするでしょう。他人の存在の有り難さにも気がつくかも知れません。
健康な時だったら、なにも気がつかないような些細な事に気がつくのですね。
病気になりたいという人はいませんが、違う側面から見れば病気はありがたい意図を持っています。
そもそも病気は自分が作り出すもので、外側からやって来るものでは有りませんし、神様があなたに罰を与えた
訳でもないです。それは、わたし達の内側から始まります。
だから、病気は気づきの絶好のチャンスだと思うのです。病気で苦しんでいるとき、自分の身体の60兆の細胞
達が一緒になってあなたを応援しています。見えない世界からの援助もあります。でも、その病気から逃げよう
としたり、あいつのせいでとか、人を恨んだり、なかなか病気になったことを受け入れられなくて、怒り続けた
り、将来を悲観して自殺しようと考えたり自分を責め続けていると、治す力が弱くなってしまいます。
病気はそんな時、少し立ち止まって、わたしの声を聞いてくださいと訴えています。
あなたの病気は時が来たら変化し良くなります。もうメッセージは必要ないくらい学習したからです。
葛藤の苦しみを乗り越えた先に待っているのは、新しくバーションアップした自分なのです。