スピリチュアルスポットといえば、わたしは大自然をイメージします。
大自然の中では、シンクロニシティも起こりやすいように思いますね。
大自然を求めてクリスマスにかけて、タスマニアに旅行に行った時のお話です。
翌日は日本へ帰国という日でした。
小さな港町の商店街は、どこもかしこも店じまい…
『カーマスートラ」という洋服屋さんのショーウィンドウに、なぜか白い石膏でできた
ブッダの置物を発見しました。
もともと仏像が好きなわたしは、そのブッダの置物がすごく気に入ってしまい、
どうしても手に入れたい~~!!と心の中で叫んだのです。
でも残念….その店は閉まっていて、明かりはなく、誰の姿も見あたりません。
入り口のガラス張りのドアに、店主の電話番号が書いて貼ってあったので、
それをメモして日本から注文すれば送ってくれるかも…と友人は言ってくれましたが、
わたしはどうしても今すぐに欲しい ! とまるでダダっ子のように、
ショーウィンドウに両手を押し当てて、ブッダとの別れを惜しんでいたのです。
ようやく諦めて、しぶしぶとホテルに戻ろうとしていると…
ヨットを載せたトラックがわたしのすぐ横に止まり、男性が車窓から顔を出してこう言ったのです。
「そのブッダが欲しいのかい?」
わたしは残念そうな顔で、「はい。でも店が閉まっていて買う事ができないんです…。」と言いました。
すると、その男性は、「 その店は僕の友人がやっている店で、僕は店のカギを持っているから開けてあげるよ、
僕についておいで!」と言うので、半信半疑でそのトラックの後を追って行きました。
店の裏側で、そそくさとトラックから降りたドライバーがガレージのシャッターを開けると、
なんと、そこにはわたしが欲しかったブッダの置物が山積みに置いてあるではありませんか!
「どれでも好きなものを持っていきなよ。」と、その男性。
わたしは感激のあまり、思わず「ウェ~ッ!!」というような、訳のわからない声をあげてしまいました
(笑)
その男性は、その日、海でヨットを乗るために朝早く家を出たのですが、何故か、道の途中で友人の店の
ガレージの戸締まりがとても気になってしまい、Uターンして戻って来たのだそうです。
わたしにとって、これは偶然の一致というよりも、むしろ奇跡に近い出来事でした。
これがそのブッダの置物です。